決勝進出者を決める時、タイムでの進出者の最後の枠が同タイム着差なし(1000分の1秒まで同じ)が2名以上いた場合、決勝進出者はどのように決められるのでしょうか?
例えば、100mの準決勝が3組あり、各組合上位2着とタイム上位2名が決勝進出条件(3組2着+2)の時、タイム上位の残り1枠に、同タイムが2名以上いる場合です。
もしもトラックが9レーンあったり、レーンに余裕がある場合は、100〜800mの種目なら9名で決勝を行うことがあります。しかし、レーンに余裕がない場合は抽選で決まることになります。とても残酷ですが…。
3組2着+2で、2着目に同タイム着差なしが2人いた時
着順の残り1枠に同タイム着差なしが2名いた時は、プラスで拾われる選手の枠が減らされることになります。
100mの準決勝が3組あり、各組合上位2着とタイム上位2名が決勝進出条件(3組2着+2)の時、1組目の2着目に同タイム着差なしが出たとします。つまり、1組目は2着までが3名出たということになります。
その場合、タイムで拾われる選手+2名の枠が1つ減らされることで、決勝進出者が決まることになります。
着順による最後の1枠が同順位
3. 第167条1を適用しても、着順による最後の1枠を決めるにあたり同成績がいる場合、空きレーンがあるか、走る場所がある(800m競走でレーンに複数割り当てる場合を含む)のであれば、 同成績者は次のラウンドに進めるようにするべきである。不可能なら、次ラウンドへの進出者は抽選により決める。
4. 着順と時間で次ラウンド進出者を決める方法(例:2組で行い、 各組3着までと4着以下の上位記録2名が次ラウンド進出)において、着順で決める最後の1枠が同成績だった場合、同成績(同着)の競技者を次ラウンドに進出させ、その分、時間に基づいて次ラウンドへの進出を認める競技者の数を減らす。
時間による最後の1枠が同順位
5. 時間による最後の1枠に同成績がいる場合、写真判定主任は 0.001秒の実時間を考慮しなければならない。それでも同じであれば同成績とする。空きレーンがあるか、走る場所がある(800m 競走でレーンに複数割り当てる場合を含む)のであれば、同成績者は次のラウンドに進めるようにするべきである。不可能なら、次ラウンドへの進出者は抽選により決める。
引用:陸上競技ルールブック2019(トラック競技)pp.247-248 日本陸上競技連盟競技規則第3部167条.